【修理の可否 もう少し詳しく】
 


 


 


最近、修理の出来ないライターの修理問合せや御依頼のお申し出も増えております。


原因として、どんな ライター でも直せそうな情報がインターネット上に増えてきていることが有ります。

まず送って下さいという旨の表現に従って、手数を掛けて送っても、修理不可で戻ってしまうことも多いようです。

こちらでは、結局は修理不可のライターでも、可能性があれば修理を承り送って貰うようにしていまして、ご返送には、こちらの送料負担でお戻ししています。
メールでのご回答時に、判断できる限り詳しくご案内するようにしています。
(コピー品のライターにつきましては、着払いでのご返送を了承いただくよう、お伝えしています。)

しかし、絶対修理が無理と分かりきっている場合もあり、お送り頂く送料のご負担が有る訳ですから事前にご理解いただいておいた方が宜しいかもしれません。


特にオークションでノークレームということで買ったものの、修理不可で戻されたライターを、オークションで売りに出し、それを購入した方が、またこちらへ送ってくるなどということも起きています。



当サイトでは、修理の可否について大まかに分類をしてご提示していますが、微妙なところも有り、なぜ修理が出来ないのかのご説明も添えておいたほうが宜しいかと思い、このページに記載致しました。

オークションでの購入の前や、リサイクルショップなどで購入するに当たって、参考にして頂ければと思います。



● ライターのオーバーホールについての概要

ライターにも多くの部品が使われており、使用していれば火力にさらされたり、灰燼が付いたり、摩滅したり、パッキンが劣化したりしてガス漏れや着火不良や炎調整不良などが起きてきます。
使っていなくても、油切れや、パッキン劣化、サビなどにより不調となってしまうことがあります。

オーバーホール作業は、ライターを分解し、部品をクリーニングや補修をし、不良部品は交換しながら組み立て調整テストをして仕上げていきます。
タンクのガス漏れでは内側にハンダを流すこともあります。

正常な部品でも分解することで壊れてしまう部品(注入弁等)もありますので、これらは当然交換することになります。

外装全体の汚れについては、磨き上げ等はしませんが拭取り等のクリーニングを行います。

<主な部品>

A 外装ケース、タンク、ヤスリ回転台、支持台、注入口蓋、
  底板、など
B 炎調整リング、注入弁、回転子軸、発火バルブ、注入バルブ、
  ヤスリ、ヤスリ回転バネ、押手バネ、石押しネジ・バネ、
  その他のビス・バネ、など
A 及び B の一部は追加費用(部品代)がかかりますが基本オー
バーホール作業・費用で済むことが修理の多くを占めます。


● ライター修理の可否の理由について


ライターの修理はパッキン(かなり重要部品です)を含め固有の部品を交換しながらの作業となります。
パッキンは、単体部品でなく、一体化された部品の一部ということもあります。

部品の用意が無いライターの修理は出来ませんし、他の流用も効かないのが殆どです。

ライター修理については、一般の想像とは異なる手法になるのですが、不良部品を加工して修整したり、パイプの中の詰りを直すということが主ではなく、多くは不具合の有る部品を確認し、交換していく作業となります。

そして、オーバーホールでは複数個所の修理・部品交換を行うようになりますので、正規の交換部品が無いと修理は出来ません。

一部だけ直しても、どうしても他の部分は同じような経年劣化があるのが一般的で、必ずというほど近いうちに故障が発生します。

万一の修理作業が起因の故障の場合も、再修理の保証が出来ない訳で、費用もいただく訳にならず、業務としては請けられないということになります。



● ブランド別、ライター修理の可否について


 韓国製・中国製のライター、多くは内部のタンクがプラスチックで粗雑に作られています。
 使い捨て的で、壊れたら直せません。

 部品の用意や流通するシステムが全くありません。



 最近製造以外の国産品は部品の入手が出来ず、修理不可能です。

 旧マルマン、旧プリンス のライターについては、手持ち部品や再生部品で修理が出来る場合がありますが、再修理の保証が出来ない了承下の修理となります。
  費用は必要ですが、故障時のご返金等は出来ません。
 


 下記の海外ブランドも、修理不可能です。

 ミヨン セリーヌ ヴィンチ プロニカ シルバーマッチ フラミネール グッチ ティファニー
 コリブリ ドイツ製ライター

 
 ファッション系のブランドでは、ブランドのメンテナンス会社が部品全てを管理して修理を受けている場合がありますが、体制や連絡手段が全く不明の場合が多いようです。



 修理の可能な主なブランドは下記の通りです。

  デュポン ダンヒル カルティエ クリスチャンディオール カランダッシュ
  ロイキング ZIPPO ウィンドミル レノマ ロンソン ウンガロの一部
  ソニアリキエル ランセル(ターボ) イヴサンローラン ミスタージュンコ
  ジバンシー クレージュ マーククロス ウェンガー ヴァレンチノ
  ヴィヴィアンウエストウッド ギラロッシュ

 時計で言うと ETA社のムーブメントを多くのブランドが搭載している(所謂ETAポン)ことで、数多くのブランドの修理が一応出来る環境があります。

 ライターでも 同様なことで、上記リストに無いものでも稀に一部修理が可能な場合がありますので、お問合せ下さい。
 (プラスチックタンクの物は出来ません。)
  (景品のライターは
、殆どが中国製で直せません。)



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