Q: オーバーホール(分解掃除)はどのくらいの期間で行えばいいのでしょうか?
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A:
使用頻度によっても違いますが、2年(毎日使用している)〜4年(たまに使用)に一度が目安です。
お気に入りの時計は早めのケアをお勧めします。
5年以上経つと油切れやゴミ詰まりによる障害が発生します。
モーターオイルの無い自動車のエンジンが焼きついてしまうように、時計は歯車や支え類が磨耗します。
部品が損傷すると交換しないとなりませんが部品は高価というだけでなく入手が出来ない問題があります。
交換部品が必要な故障の場合、
古い時計は一般に部品が無いので実質的には寿命です。
メーカーが部品を提供しない場合は実質的には寿命です。
(アフターサービスの良い時計を選びましょう。)
オーバーホールの必要性
<ご購入後4年以上経過しているようでしたらオーバーホールを推奨致します。>
時計は製造後3年後頃から油切れが始まり5年後には油がほぼ無い状態になってしまいます。
油の固化やチリ詰りも起きてきます。
油のない時計は、自動車のオイルの切れたエンジンのように、いつ故障してもおかしくない状態です。
逆に適切にオーバーホールをしておけば数十年使えるということになります。
油のあるうちは歯車の接触は金属同士でなく油の接触ですし歯車心棒と受石との接触は溝の油の上で回転している状態に近いので摩耗がありません。
その他、サビを防ぐ役割を含め油は重要です。
オーバーホールは、時計の部品のすべてを分解し洗滌して、注油しながら組み立てて行きます。
その後、調整・点検をして仕上げます。
定期的にオーバーホールをしていない時計は部品が摩滅していて精度が出ない場合もありますが ひどい状態でない時計はオーバーホールで甦ります。
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Q: 防水機能は、どの程度有効ですか?
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A:
生活防水・・・日常生活上(炊事・洗面・降雨)には支障ありません。
但し、防水性能は高くないので、水に浸け込まないで下さい。
大事な時計は、出来るだけ水気を避けるのが無難です。
ダイバー防水・・・○m防水、○気圧防水などメーカーや時計によって異なります。
100m(10気圧)防水程度では、過信は禁物です。
汗がたくさん付いた時や、海水で使用した時は、真水で洗い乾いた布で水分を拭き取ってください。
(必ずリューズは閉めてください)
ガラスの内側に水滴・曇りがある時は、点検・修理に出してください。
内部がサビて誤作動となります。
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Q: スポーツをするときには機械式時計は外した方が良いのですか?
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< 過度なショックにご注意 >
衝撃の度合いは種々ですが、何らかのショックで「ヒゲゼンマイ」という部品(常時フラフラと動いている振子の機能)が絡まってしまうことがあります。
時計を落としたりぶつけたりは論外ですが、ゴルフ・テニス・バッティング・過激なスポーツなど過度なショックの可能性のある動きの際は、時計の装着にご注意いただければと思います。(外すのがベターです。)
(必ずしも過度なショックでない場合にも発生する可能性はあります。)
時計を落としたりした場合の衝撃では、ガラスが割れたり、ケースが変形することもありますが、文字盤を支えている突起が折れたり、歯車を受けている石(ルビー)が割れたり、歯車の心棒が変形したりすることも有ります。
これは、取り返しがつかないこともありえますので、絶対に注意して下さい。
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