「本当の時計のあり方は使うためのかたちを考えた時計以外ありえない」SINN社に込められているフィロソフィーです。 これは設立したヘルムート・ジン自身が第二次世界大戦における飛行経験をもとに主張していることです。 彼は人生の半分を空の上で過ごしてきました｡過酷な飛行経験を積みながらも、飛行機をこの上なく愛する彼にとって、パイロットが使える時計づくり、クロノグラフスペシャリストという職業を選んだことは容易に想像がつくと思います｡ そしてその形態は、プロフェッショナルな時計としての特殊時計つまりそれは時を計る計測機器であり、常に「使える時計」となっています。

モ  デ  ル  の  紹  介
model  503　EZM1	SINN　503.EZM1
model  103	モデル１０３は優れた視認性、刻時・計時精度を誇るきわめてシンプルなダイアルを備えた実用的なクロノグラフです。 まさにジンの基本精神を生きるモデルです。ムーブメントは手巻き式とオートマチック式の２タイプがあり、ブラックダイアルにアラビア数字インデックスを採用し、実用的な強化アクリルガラスを使用しています。 これはドイツ軍が制式クロノグラフに要求した仕様で、実戦を考え、時間のかかる風防交換を必要とせず、簡単にポリッシュアウトできるようにしたものです。両方向回転式のブラックカラーのアルミ製ベゼルも、６０年代にドイツ空軍クロノグラフとして制式採用されたモデル１５５の伝統を踏襲しています。
model  203	モデル２０３はねじ込み式リュウズ、ねじ込み式プッシュボタン、サファイアガラス、ピュアチタンケース・バックを使用し、ＤＩＮ（ドイツ工業規格）で規定された時計の防水性に関する規格（ＤＩＮ８３１０）および潜水用の安全基準規格（ＤＩＮ８３０６）の規定において、30気圧の防水・耐圧性能をもっています。 さらにこのような通常のダイバーウォッチに要求される性能に新しい技術が導入されています。それはケース内の水蒸気を可能な限り取り除くために特殊乾燥剤を使用したドライカプセルを挿入し、アルゴンガスを充填することで、SINN独自の開発によるものです。これにより、極めて精密な機械式ムーブメントの寿命およびオーバーホールのインターバルを長くすることが可能となりました。
model  256	モデル２５６は優れた機能性、視認性、操作性を携えたモデル１５６の基本的なスペックを踏襲したものです。 プロフェッショナルはもとより、ホビーパイロット、ドライバー、さらにはインターナショナルに活躍するビジネスマンまで多岐に渡る用途を考慮して作り上げられたモデルです。レマニア５１００から、ヴァルジュー７７５０のオートマチックムープメントへとムーブメント自体を変え、またクロノグラフのボーイズサイズといえる直径38mmの小型化、軽量化を実現しています。これにより日常生活に適したモデルとなっています。
model  903	モデル９０３のムーブメントは手巻き式で複雑な機能が集積されたレマニア１８７３を使用しています。このムーブメントは年間限られた数量しか生産されないマスターピースです。また外周回転ベゼルに刻まれているスケールでは、速度、距離、燃料消費、上昇および下降速度をはじめマイルやキロへの換算ができます。モデル９０３．ＡＵＴＯはヴァルジュー７７５０の自動巻きムーブメントを使用し、ねじ込み式リュウズを採用することで防水性能が10気圧までに向上されています。 ベゼルの操作は10時の位置にあるリュウズによって回転させる方式となっています。 ９０３．ＳＴ．ＧＬ．２４ではその仕様をよりプロフェッショナルユースにするためにレマニア１８７７を使用しています。ダイアル下部は昼間、ダイアル上部は夜間という視認しやすいダイアルとなっています。 ９０３シリーズはナビゲーションに必要な様々な機能が盛りこまれていますが、容易に操作できるデザインが特徴です。
model  956	モデル９５６．ラリークロノグラフはクラシックラリー・パイロットのために開発されたモデルです。クラシックラリー・パイロットに必須の機能を採用しています。最も特徴的なのはダイアル外周の２重タキメーターとパワーリザーブ・インジケータ一です。 クーラシックラリーでは時速３０キロから６０キロの速度が最も重要ですが、この表示は通常のタキメータークロノグラフにはされていません。 またメカニックのパワーを知るパワーリザーブ・インジケーターはメルセデスＳＬ300等のタンクインジケーターと同じデザインになっています。 大型のステンレスケースを使用、プッシュボタンはドライビング・グローブをはめた状態でも容易に操作できるサイズになっており、ダイアルやハンドは戦闘機のコクピットに搭載されているオンボードクロノグラフ同様の優れた視認性を誇っています。